タイムレコーダーで残業時間を正確に!計算方法からおすすめ機種まで徹底解説
残業時間の計算方法をマスターしよう
労働時間の定義
残業時間の計算方法(基本)
- 所定労働時間:7時間
- 実労働時間:10時間(9時~20時、休憩1時間)
- 法定労働時間:8時間
割増賃金の計算方法
- 法定時間外労働(月60時間以内): 基礎賃金の125%以上
- 法定時間外労働(月60時間超): 基礎賃金の150%以上(中小企業は2023年4月1日から適用)
- 法定休日労働: 基礎賃金の135%以上
深夜残業の計算方法
- 深夜労働: 基礎賃金の25%以上
- 割増率:時間外労働125% + 深夜労働25% = 合計150%以上
- 割増率:休日労働135% + 深夜労働25% = 合計160%以上
休憩時間の取り扱い
- 労働時間が6時間を超え8時間以下の場合: 少なくとも45分
- 労働時間が8時間を超える場合: 少なくとも1時間
タイムレコーダー導入のメリットと注意点
導入のメリット(正確な時間管理、人件費削減、コンプライアンス強化)
- 正確な労働時間の把握 従業員が各自で出退勤時刻を記録するため、手書きによる記入ミスや改ざんのリスクを大幅に減らせます。これにより、実際の労働時間を正確に把握し、サービス残業の防止にもつながります。
- 残業代計算の自動化と人件費削減 多くのタイムレコーダーは、打刻データに基づき残業時間を自動で計算する機能を備えています。これにより、これまで手作業で行っていた集計作業の負担が軽減され、計算ミスも防止できます。結果として、給与計算にかかる時間とコストを削減し、適切な人件費管理に貢献します。
- 労働基準法遵守によるコンプライアンス強化 労働時間の正確な記録は、労働基準法で定められた企業の義務です。タイムレコーダーを導入することで、客観的な記録を残し、労働時間の上限規制や残業代の適切な支払いを遵守できます。これにより、労働基準監督署からの指導リスクを低減し、企業としての信頼性向上にもつながります。
導入の注意点(初期費用、運用コスト、従業員への周知)
- 初期費用 タイムレコーダー本体の購入費用や、付属ソフトが必要な場合はその費用が発生します。特にICカード型の場合、専用の機器やシステムの導入に一定の初期投資が必要となることがあります。予算を考慮し、自社に最適なタイプを選ぶことが大切です。
- 運用コスト タイムカード型であれば消耗品のタイムカード代、ICカード型であればカード発行費用などが運用コストとして発生します。これらのランニングコストも考慮に入れ、長期的な視点で費用対効果を検討しましょう。
- 従業員への周知 新しいタイムレコーダーを導入する際は、その目的や使用方法を従業員に事前にしっかりと周知することが不可欠です。導入の意図を明確に伝え、操作方法に関する説明会やマニュアル配布を行うことで、スムーズな移行を促し、従業員の理解と協力を得られます。





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